スリーブの墨出しとは

スリーブとはビルやマンションなどの建物において、梁や床、壁に配管やダクトを通すための貫通穴のことです。

 

梁・床・壁にコンクリートを打設する前に、スリーブ材と呼ぶ管材や箱を施工図に基づいて、所定の位置に取り付けていきます。

 

この作業をスリーブ工事と呼びますが、最初に墨出しが必要です。

 

スリーブ位置を施工図面から、現場の躯体に書き出す作業になります。

 

つまり、墨出しとは、スリーブを取り付ける位置の目印を付けることです。

 

型枠の上などに印を付けていき、出した墨に合わせて鉄筋を除けてもらい、配管やダクトが通るスペースを確保するのです。

 

建設の現場は、ミリ単位で作業をしています。

 

そのため、墨出しは施工図面に基づき、正確かつ精緻に行わなくてはなりません。

 

スペースに余裕がない建物であれば、わずか10mmずれただけでも、ほかの設備と干渉してしまうおそれがあるからです。