墨出しは、「墨付け」とも呼ばれており、いろいろな印を付けていきます。
ここでは、基本となる墨付けの記号をいくつかご紹介いたします。
芯墨(しんずみ)は、右左に等分した木材の中心を示す記号です。
「心墨」、「真墨」などとも呼ばれています。
アルファベットの「Z」のような印を付けていきます。
躙り墨(にじりずみ)は、間違いを訂正したい時に記す記号です。
「レ」の印を付けます。
広がっているほうが正しい墨を表します。
逃げ墨(にげすみ)は、墨を打ちたい場所に障害物などがある場合などに用いる記号です。
1000、500などのように数字で印を付けます。
切り墨(きりずみ)は、切断箇所を示す記号です。
直線の上に○印を付けます。
現在では、機械を用いたプレカットが主流となっており、このような印を付けていく墨出しはあまり行われなくなりました。